<全国ご当地エネルギーリポート>ノンフィクションライター(エネ経会議特派員)

第81回:注目の新電力を紹介!(みんな電力、生活クラブエナジー、中之条電力) いよいよ電力小売自由化が始まりましたね。でも「電力会社を選べる」と言ったって「値段以外の比較対象がない」「結局どうしたらいいかわからない」という方は多いのではないで…

<そこが知りたい電力自由化: 自然エネルギーを選べるの?>高橋 真樹 (大月書店16/7)を読む 

時期的にも極めてタイムリーな刊行。<電力自由化>について、無関心な一個人に対しても、適切に過不足無く現状を伝え、あるべき改善の方向を示す。<電力問題>に関する、国民的快著である。 ▶著者より 電力自由化が始まった4月前後から、「どこを選んだらお得…

安倍デタラメ原発政策を一刀両断 NHK番組の波紋広がる

<日刊ゲンダイ16/8/29> ライブだったからか、NHKが26日(金)深夜に放送した討論番組「解説スタジアム」は衝撃だった。 NHKの解説委員7人が、「どこに向かう 日本の原子力政策」というタイトルで議論したのだが、日本の原発政策のデタラメと行き詰…

『訓読から見なおす東アジア』小島 毅 監修, 中村 春作 編 (東大出版会14/7)を読む

<東アジア海域に漕ぎだす>シリーズ5 <訓読>という中国語の日本語訳を取り上げ、両国の文化的交流のあり方を歴史的に論ずる。 東アジアにおいて歴史的には、圧倒的文化的影響を近隣諸国に与えてきた中国文明の<文字言語>の履歴が語られる。少年期に<論 語>を…

『スターリン秘史 1』不破哲三 (新日本出版14/11) を読む

20世紀の怪物スターリンの事跡を執拗に追跡して、その罪障を暴く。ソ連が世界の社会主義運動の<祖 国>だとして、大きな影響を与えていたことは間違いない。しかしその内実はかくの如きものだったとは。膨大な社会主義者たちへの粛清謀殺記録は(当 時の日本の…

<マルクス主義と戦後日本史学>戸邉秀明(岩波講座日本歴史 第22巻16/2)を読む

戦後の歴史学論争には50年代ごろ、一般読者として触れた。その頃読んだ『明治維新史研究講座/全6巻』が大 きな刺激となり、その<明治維新>を現代から歴史的にどう評価するのかに関心を持った。更にそれは戦後社会の革命は如何にあるべきかへと発展 したが、…

『日本政治思想史』渡辺浩 (東大出版会10/2)を読む

サブタイトルは<17世紀から19世紀>。ではこの時代はと言えば、17世紀初頭(慶長6年)は 家康が関ヶ原で勝利した直後で、19世紀初頭(亨保元年)あたりは伊能忠敬の全国測量半ばで、終末期の1868年が明治維新となる。つまり近世から近代ま でを一括りにして叙述す…

『藤原秀衡』入間田 宣夫 (ネルヴァ日本評伝選16/1) を読む

サブタイトル<義経を大将軍として国務せしむべし>。奥州藤原三代については、殆どしらなかった。その意味で本書は改めてそれを探る道標となつた。 そして本書を読んでも、まだ知られざる奥州の歴史が残されているように思える。今後とも類書を読んでみたい。…

<「高江は過剰警備」 沖縄 翁長知事が政府批判>しんぶん赤旗16/8/26

沖縄県の翁長雄志知事は25日の定例会見で、米軍北部訓練場(東村、国頭村)のヘリパッド(オスプレイが主に使う着陸帯)建設をめぐり、政府が建設 現場の高江に機動隊を大規模に投入していることについて「500人とも800人ともいわれるような形で動員…

<自衛隊員守れの声広げよう 青森 高橋衆院議員ら緊急宣伝>しんぶん赤旗16/8/26

日本共産党の高橋千鶴子衆院議員、畑中孝之青森県委員長、吉俣洋東青地区委員長、山脇智青森市議は25日朝、青森市役所前で緊急街頭宣伝を行い、24日発表された安保法制(戦争法)に基づく自衛隊の新任務訓練着手に厳しく抗議しました。 高橋議員は、参院…

<五輪メリットは「国威発揚」 NHKが憲章と真逆の仰天解説>日刊ゲンダイ16/8/22

天下のNHKが、こんなことをぬけぬけと放送できるのは、安倍右翼政権におべんちゃらを続けていて、とんと恥じない体質が云わせているのだろう。 恐るべし恐るべし。(16/8/26) ビックリ仰天した視聴者も多かっただろう。21日のNHKの番組「おはよう日本」…

<稲田防衛相 疑惑の白紙領収書 同じ筆跡 約520万円分 日曜版スクープに反響>

稲田朋美防衛相の政治団体が白紙の領収書をもらい、自分たちで金額を書き込んでいた―「しんぶん赤旗」日曜版(14日号)が報じた「政治とカネ」をめぐる稲田氏の重大疑惑はマスコミでも注目を集め、稲田氏の政治責任が問われる事態になっています。 政治資…

『海を渡る慰安婦問題』右派の<歴史戦>を問う (岩波書店16/6) を読む

近代史を巡る評価にたいする、右派勢力の批判跳梁が激しくなっている。特に安倍反動政権の成立以来、官民共同の恫喝行動も目立っている。 こういう時勢に対して、リアルに実態を示した一册。極めてタイムリーな刊行だと感じた。(16/8) ■ 編集者からのメッセ…

『侵略戦争/歴史事実と歴史認識』纐纈厚 (ちくま新書99/7)を読む

これこれの歴史的事実と、それらをどう認識しているのかという歴史研究のイロハで、日本の近代史を辿り直す貴重な一書。 昨今、日本を覆い尽くしたかに見える<歴史修正主義>に対する厳しい批判でもある。史実を、自分の好みでお坊ちゃん風に勝手に読み替える…

「日本の名随筆<昭和 1>鶴見俊輔編/作品社99/3」を読む

まことに<昭和>は遠くなりにけり。それぞれに思い出を呼び起こす状況が記されているエッセー群。戦争も、学童疎開も、外地からの引き揚げも実に起伏に満ちた時代だった。そしてあの時代に、吉屋信子のような作家でも、美濃部達吉についてのエッセーは人間を…

『安倍政治と言論統制』週刊金曜日編 (金曜日16/3)を読む

大手メディアの右傾化は読売・産経ではもはや政府広報の域に達し、朝日・毎日はまだ健闘しているといっていいが、それにしても<記者クラブ>の頽廃は酷いもの。 確かに海外メディアから見れば、日本メディアの異常さは突出しているのだろう。われわれは右翼政…

侵略肯定し思想弾圧評価 改憲に暴走加速する安倍首相の「懐刀」

安倍内閣の極右内閣を象徴する言説が溢れているが、このようなものを大手メディアは避けてあたかも無かったようにスルーしている。それだけ安倍一派の言論抑圧が戦前並みになってきている、ということだろう。それにも関わらず、正常なコメントを発する人々…

<沖縄・高江で住民弾圧 機動隊員は国費で“優雅ホテル生活”>

リオ五輪報道も結構だが、国民の生活が、このように政府権力によって弾圧されている、ということをリアルに報道し続けるメディアはごくごく一部になっている。一億総無関心社会に誘導されていることに、われわれは何時気づくのであろうか。 【日刊ゲンダイ/2…

『憲法に緊急事態条項は必要か』永井幸寿 (岩波ブックレット/16/3)を読む

ヒトラーに学べと、本音を放言した麻生元総理。次なる企みは<憲法に緊急事態条項>。通常の憲法9条改悪が難しければ、違う手で憲法骨抜きを図る。 よほど戦前の大日本帝国で儲けた祖先や親族がいるらしい。郷愁はなみなみならぬものがある。金儲けのためなら…

『亡き人へのレクイエム』池内紀 (みすず書房16/4)を読む

わたしの青春の日々によく聞いた名前の数々。あの時代は既に遠く去ったのだ、という感慨を覚える。そしてまた、これらの人々により戦後の文化の大きな流れは作られていたんだという歴史を、改めて振り返ることになる。(16/7)▶みすず書房より「ペンによる肖像…

<天皇退位論>

人間高齢になれば、誰しも100%うまく身体は動いてくれない。明仁天皇の国民に対するビデオメッセージの痛切な悩みは誠によく解る。 これは根本的に、人間とは老化する生き物だ、という自明の事柄を無視した現行天皇システムに課題がある。しかし歴史的に…

新しい都知事について

賑やかな都知事選挙だった。自民党の推薦が取れなかった自民党員でかつて防衛大臣もやった小池百合子と、ほんとの自民党推薦を受けているかつての岩手県知事増田寛也のバトルは、テレビでも格好の話題となり、保守・革新の構図を無視した選挙報道に終始した…

<読書好日>

<pwの公開ブックマーク>に、<読書好日>を掲載して数年になる。 少しずつ読書感想量が増えては来ているが、老化は如何ともし難く昨今は数行の感想を辛うじて掲示するばかり。 まぁ気取れば遺言とも言えるネットのお遊び、ゆるりと参ろう。</pwの公開ブックマーク>

2016.1.3

▶︎天気良し、3世代8人で雑煮を祝う。 ▶︎読みたい本リスト<書架過眼>に8冊を追加。累計1,794冊となる。 これらの本がすべて読み切れることはあり得ないが、書店の棚を眺めるような気分横溢なり。