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『藤原秀衡』入間田 宣夫 (ネルヴァ日本評伝選16/1) を読む

  サブタイトル<義経を大将軍として国務せしむべし>。奥州藤原三代については、殆どしらなかった。その意味で本書は改めてそれを探る道標となつた。
 そして本書を読んでも、まだ知られざる奥州の歴史が残されているように思える。今後とも類書を読んでみたい。(16/5)

▶出版社より
父・基衡の死去を受けて平泉藤原氏第三代当主となり、仏教文化の大輪を花開かせた秀衡。争乱期には軍事優先路線への転換を図り広域軍政府樹立を目指すが、志なかばで斃れた。文献・考古資料によってその波乱万丈の人生に迫る。
▶目次
序 章 さまざまな人物像

第一章 立ちはだかる大きな壁
 1 毛越寺の造営をめぐって
 2 泣いて季春の首を斬る
 3 荘園の看板に架け替える
 4 悪左府頼長と渡りあう

第二章 偉大な祖父、清衡の国づくりを振り返って
 1 仏教立国の道なかばにして
 2 ただ一つの選択肢
 3 奥六郡・山北三郡・北奥から、中間地帯を経て南奥へ
 4 新任国司藤原基成の登場

第三章 平泉三代の御館、秀衡の登場
 1 ハイブリッドな新人類の系譜
 2 秀衡の母
 3 まずもって仏事から
 4 毛越寺の造営を完成させる

第四章 秀衡を支える人びと
 1 基成は最高政治顧問として
 2 豊前介実俊・橘藤五実昌の兄弟
 3 信夫佐藤一族は親近の後見役として
 4 次子相続の背景には
 5 比爪太郎俊衡の一族
第五章 都市平泉の全盛期
 1 平泉館と加羅御所と無量光院の三点セット
 2 仏教コスモロジーに即応する都市建設
 3 柳之御所遺跡の発掘・調査現場にて
 4 宴会儀礼は東・西ふたつの大型建物にて
 5 東日本随一の都市を彩る祝祭の風景

第六章 鎮守府将軍秀衡の登場
 1 声望のたかまり
 2 人々給絹日記
 3 平泉セット

第七章 秀衡の平泉幕府構想
 1 治承〜文治内乱の始まり
 2 秀衡の胸中には
 3 義経の登場
 4 転変する天下の情勢を見すえて
 5 秀衡の遺言

第八章 義経を金看板とする広域軍政府の誕生
 1 奥羽両国の吏務を自由に抑留する
 2 いくつもの幕府

第九章 文治五年奥州合戦
 1 義経の首を差し出す
 2 阿津賀志山の合戦
 3 鎌倉殿頼朝の奥州統治構想
終 章 平泉の置きみやげ

引用・参考文献
あとがき
藤原秀衡略年譜
人名・事項・地名索引