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「軍事立国への野望 」小森陽一ほか(かもがわ出版15/8)を読む

サブタイトル<安倍政権の思想的系譜と支持母体の思惑>

 先の大戦の戦後処理がアメリカ一辺倒で済まされたため、

戦後70年を過ぎても、なお交戦国との平和条約も補償問題も、解決していないということが遺されてさえある。

 その事態をかなぐり捨てて、新たなアメリカの戦争に追随し、具体的に戦場に日本自衛隊を送る企みの、戦争法が昨2015年秋に強行採決された。

 つまり、日本は最早戦後ではなく、戦前戦中と同じ立ち位置に強制的に置かれてしまった。

 これに関して、海外からも極右と見られている安倍内閣の暴走は、どう支えられているのか、を本書は詳細に暴露している。

 安倍内閣イデオロギー支柱としての、右翼各団体の動向(特に草の根右翼の地方自治体への働きかけ)、また安倍内閣の戦争方針で、それに関して兵器関連の利潤を見込んでいる、独占資本の各社の状況。更には具体的に自衛を突破して、他国へ侵略出来る自衛隊そのものの体制強化。

 すべては具体的で詳細。多分こういう1冊をいま日本国民は必要としなければならない時期に逢着したことだろう。

 

 

「軍事立国」をめざす安倍改憲の戦略

小森陽一 9−50
戦争ができる国家への道 山田朗 51−92
安倍政権を支える右翼団体の思惑と実態 俵義文 著 93−155
「軍事立国」化に向けた財界の要望とジレンマ 石川康宏 著 156−215
敗戦処理とアジア 内海愛子 216−266
戦争をする国づくりを阻止するために 小森陽一 267−278